皆さんのスペースはSNS展開頑張っていますか?
一生懸命更新されているスペースの情報を時々見かけますが、その努力が効率よく反映されているか今日は考察してみましょう。
弊社はレンタルスペース事業以外にもWEB事業を15年やっておりまして、数々のお客様のインターネット戦略のお手伝いをしてきました。
そのなかで我々レンタルスペース経営においてSNSの存在価値が見えてきましたので皆様のお役に立てていただければと思います。
そもそもSNSって何でしょうか?
前置きとして
時々「SNSやらなきゃ病」になっているケースが見受けられます。
これ、どういったことか?
会社の上司から「SNSの更新をやっとけよ」もしくは「他社やってるから、私たちもやらなきゃ」と、いわゆる「やらされている感」で更新しているSNSがあります。
これでは有効な投稿は永遠にできないと思います。
もし、御社のSNS投稿がこのような事態に面していたらまずは手を止めたほうが良いです。
ここからが本題。
それでは、レンタルスペース経営に必要なSNSの立ち位置を紐解いていきましょう。
この動画を見ている方はおそらくレンタルスペースオーナーさんだと思いますので、自社の施設をアピールしたいと思っているはずです。
ですが、そもそもこの「アピールしたい」考え方が上から目線なのです。アピールしたい感覚はSNSの世界では間違っているのでユーザーに届かないのです。
施設をアピールしたいのであれば「SEO」や「WEB広告」に方向性を向ける必要があります。
もう少しわかりやすく説明すると、アピールしたいと思う時点で投稿内容に「共感」「感動」つまりSNSに必須のエモーショナルな要素がないのです。
つまり投稿している人がエモーショナルであることが重要で、そうでなければその先のユーザーには届きません。
別の目線で考えてみましょう。
例えば、カフェとかおしゃれなレストランや居酒屋のInstagramやTicTok投稿。
皆さんも経験あると思いますが、お店の投稿ではなく一般ユーザーの投稿を見てることのほうが多くないですか?
そうなんです、一般ユーザーの投稿はそもそもアピールではなく、ものすごく「共感」と「感動」が含まれているから見たいと思うのです。
レンタルスペースの事業の投稿をエモーショナルに見せるためには淡々とスペースだけを紹介しても全くそんな感じになりません。
さらに、考え方を変えてみましょう。
例えばあなたがヒップホップダンスに興味があるとしましょう。
当然あなたのInstagramやTicTok、Xはヒップホップダンスだらけです。
練習する場所や投稿用の動画を撮ることにも同じく興味があるでしょう。
見てる人は「どこで撮っているのだろう?」と興味を持ちます。
ここで初めてSNS上で私たちレンタルスペース事業者の出番が回ってきます。
我々レンタルスペース事業者は最前線の存在ではなく、投稿ユーザーをエモーショナルに見せる裏方なのです。
いわばお料理をよりおいしく見せるための器のようなものですね。
会議室だったりパーティースペースだったり、スペースのカテゴリーによるかもしれませんが、我々レンタルスペース事業においてのSNSの立ち位置がこれでちょっと見えてきましたね。
ではここからがポイント。
どれだけ頑張ってもあなた自身、先の例え話にあったようにあなた自身はインスタ映えする料理を作ることはできないですし、御社のスタッフは有名なヒップホップダンサーにはなれないし、エモーショナルな投稿は自らすることができないのです。
でも、このインスタ映えするお料理を食べれる場所はどこ?
このキレッキレのダンスを踊っている人が撮影しているところはどこ?
にすることはできますよね。
結論です。
エモーショナルなSNSにするために、最も有効な方法は皆さんのそのスペースでエモーショナルなことをしているユーザーに協力してもらうことが最短距離です。
ここで弊社の実例をご紹介します。
弊社のスペースは愛知、名古屋という地域性もありコスプレイヤーさんに支持されています。
実は最初は全然コスプレ利用はありませんでしたが、ちょっとしたことで認知度が大幅にアップして利用が爆上がりした経験があります。
まだ事業をはじめて間もないときに、ご利用していただいたコスプレイヤーさんがいて我々も興味のある市場だったので終了時間のときに何かお困りごととかなかったですかーとヒアリングしたのですが。
そんななかで、1時間延長したいのですがとリクエストがあったので、もしよかったらツイート(当時はTwitter)で「レンタルスペースALBE」ってどこかに入れてもらってもいいですか?と部屋代無料にするサービスをしました。
そしたら、参加者皆さんが協力してくださり、その場でフォローしてくれたりしました。
そのなかの参加者コスプレイヤーさんがかなり人気の方だったようで突然フォロワーが急激にアップしました。一夜にしていきなり1000件近くフォロワーが増えました。
そしたらですね、それを見た別のフォロワーさんからの予約がバタバタと入り始めたんですね。
この実例わかりやすいですよね。
そうなんです、御社のスペースを利用してくださったSNSユーザーにちょっとした対価で拡散協力してもらうことがポイントです。
まさに自力ではなく他力でフォロワーが増えて予約につながった事例です。
しかも御社のスペースに来てくれているSNSユーザーはそもそも御社のスペースと親和性が高いので拡散性が高く費用対効果の得られるアクションになります。
別の利用方法をしてくださったSNSユーザーにはこれと同じ作戦であらたな市場へ広げていくことができます。これをコツコツ積み重ねることでさらなるフォロワー獲得につなげることができるわけです。
ちなみに、弊社のSNS戦略です?
これもひとつ参考になるかと思いますのでご紹介しますと、実は弊社はあまりX、Instagram、TicTok展開していません(笑)
手が回らないのではなく、意図的に積極的にやっていません。
唯一アクティブにしているのはLINEです。
弊社はスタジオ系が中心で個人よりも法人のお客様が多いということがあります。
法人のユーザーはSNSでの情報収集よりもロジカルなWEB検索のほうが主流のためです。
このように弊社のように法人利用強化で振り切っているレンタルスペースオーナーさんは「やらない」って判断も実はありなんです。
とはいえ、これは弊社の場合なのでご参考まで。
ここで今日のまとめ
SNSの特性を理解し、ユーザーの共感や感動を引き出すことが重要。
レンタルスペース事業者はユーザーのエモーショナルな投稿を支援し、協力を得ることがポイント。
事例として、コスプレイヤーとの協力でフォロワー増加と予約増に成功したように、他力でフォロワーを増やし、親和性の高いユーザーに拡散協力を仕掛けることで、費用対効果の高いSNS戦略を構築が可能になります。